年下の彼♪
「あの、最初告白してくれたとき私『年下』の言葉だけで嫌がりましたよね?」
少しの時間が空いて、速水クンは小さくうなづいた。
「知りたいですか?」
初めてかもしれない。
自分からそう聞いたの。
「・・・教えてくれるの」
「ええ。今なら」
今なら、言える。
そう思えた。
もし、これでも好きそう言ってくれるならば・・・。
何度も考えた。
「では、その物語の始まりは中2の頃―」
長い長い物語の幕開けが始まった。