mariage~酒と肴、それから恋~《3》
色んなこと時間が解決してくれるのかな。

それとも私が大人になったのかな。


なんて考えつつ、ちびちびハイボール飲んでたら、三井くんが思いもよらない申し出をしてきた。


「皐月、明日は仕事休み?」


「休みだけど?」


「最近ウイスキーにはまっててさ、これから良かったらうちで飲み直さない?」


「…―え?」


「うちのアパートすぐ近くだし。せっかく会えたんだしさ、色々話そうよ」


うち?!三井くんの?!こんな時間から…?!

聞けば、自宅にお高めの銘柄のボトルがあるとのこと。


「行く行く!」

二つ返事でついていく。


ウイスキーに乗ったように見せたけど、本音は、もうちょっと一緒にいたかった。


まさか、こんな展開になるなんて、疲れが飛んでドキドキしてきた。


「適当に座って。ちょっと片付ける」
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