mariage~酒と肴、それから恋~《3》
三井くんが一人暮らししてるというアパートは、こざっぱりとしてるけど、テーブルの上なんかが散らかってて、普通に生活感あった。

うん、好印象。

突然の訪問で、あまりに整理整頓されてんのもなんか…、だもんね(笑)


「あ、先にお手洗い借りていいかな?」


「どうぞ、そっち」

テーブルの上を片しながら、洗面所を指差してくれた。


「ありがと」

ノリ良くついてきたけど、緊張してきた。

洗面の鏡に顔を映して、さっと化粧を直した。


「改めて、カンパーイ♪」


三井くんが用意してくれたグラスに氷とウイスキーと炭酸水を入れて乾杯。

分量は適当。お手軽なとこがハイボールの良いところだな。


「なんか食べる?ツマミになるようなもんって、ミックスナッツくらいだけど」


「あ、じゃあコレ一緒に食べようよ」

私はさっきコンビニで買ったモンブランをテーブルに乗せた。
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