花誘う、その運命
始まりの花





一度目に出会った時は、
よく冷え込んだ冬のある日。


「……花を、贈りたいのですが」



その一言と冷たい風と共に貴方は現れて。









二度目に出会った時は、
春一番の強い風が吹く日。


「……どこかで君と会った気がする」



その一言と桜吹雪と共に貴方は現れた。







花が誘った運命の出会いだと
その時はまだ、知らない―――。





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