大好きと言わせて!!2
もうまったく……と良いながらレジに向かおうとすると
いきなり春樹君に手を捕まれる。
……??え?
「なに?どうした?」
と、私が振り向くと同時に自分の方へワタシを引き寄せる。
「と!!!どわ!!」
そしてそのまま、私の耳元に顔を近づけ、さらっとささやいた。
悪魔よりも意地悪で
ベースよりも低く、響く、声で。
「……じゃあ、、俺の家なら……見ても良いよね?」
私はこの声に本当に弱い。
弱いのはこの声が好きでたまらないから。
「ww/////! みっ!!!みっ!!!!!」
私から手を離すと、すたすたと先にレジに向かう彼。
熱くなって赤くなった耳に手を当てながら、今日最大の音量で
「み!!!!!見せるかエロざる~ーーーーー!!!」
と叫びながら春樹君を追いかけた。
「……なつき、公共の場だから静かにしてよ……。」
と春樹君が冷静に言うから、なんだか悔しくて
この人には敵わないなと
思ってしまった。
だから。
まだまだ、今日は終わらない。そんな気がした。
そんなとある夕方の出来事。