ああ、初めまして。
「……さすが、俺の妹だ。
ほら、見ろよ!
俺の妹は見た目なんかでは靡かない女に
きちんと育っ…っぃて!!!!!」
「お前、本当にうるさいってば」
悠太さんが兄の頭を叩くところを
ばっちり見ていたものの、
彼が兄を叩いた理由は
正当であり、共感できるもの。
そこは特に咎めない。
「もし、さきほどの発言が不愉快でしたら、
お詫び申し上げます。
もうしわ「いいよ、不愉快じゃないから」」
頭の中で「え?」と思い、
チラリと目の前の彼を見てみる。