イケメンは危険です。


あ〜!!思い出したらもっと腹立つ〜!

あの顔をマッキーで落書きしてやりたい!!


「え?!神崎くんの笑顔見れたの?!」


「え、そこ?」


想像していた答えじゃなくて、キョトンとしてしまった。


「すごいことだよ美琴!!」


フーフーっと鼻息が聞こえてきそうなほど、力強く説明してくる泉。


「だって、誰にたいしても無表情で無頓知着なあの神崎くんの笑顔だよ?!
明日台風きちゃう並だよ!!!!」


ちょっ、顔が近い近い!


前のめりになりすぎて顔が当たりそうな泉を押し返す。


「ちゃんと聞いてるの?!! 」


「聞いてる!わかったから離れて!」


「も〜、どんだけ羨ましいことかわかってないよ…。私も見たかったーー!!」


やっとの思いで離れてくれた泉は不貞腐れながらこちらを睨む。


私の親友までも虜にするとは恐るべし神崎 楓!
ちょっと悔しいぞ…



そんなことを思っていたことは秘密だ。



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