★ONE☆HEART★・。*゚.
「なんか、もう
ここまできたら
いいよな…」
雨を見上げた先輩が走るのをやめた
あわせて私も立ち止まる
「あはは、
そーですね」
先輩が私を見ると、ニッコリ笑った
私もなんだか雨なのに、とっても幸せな気分だ
だけど、ちょっぴり寒い
春先の薄手のブラウスにチョッキだけは、少し寒い、私は肌をこすって体を暖めた。
もうすっかり夕方から夜に変わって、おまけにこの辺りは人通りも少ない
「……寒い?」
「ちょっとだけ…」
私がそう言うとゆっくり先輩の腕が伸びてきてすっぽり私の体が先輩の腕の中にいた
顔が真っ赤になる。
「……暖かい…」