歌で想いを…

会場…控え室

「よし。全員、揃ってるな

俺が言える事は1つ

ここまでこれたのは、お前らが今まで頑張ってきた成果だ。そして、泣いても笑ってもこの大会に出場できるのは最後になる。

全員、全力を出しきって悔いのないように挑んでくれ！

以上！」

「はい！」

全員、息を揃え返事をした。

「じゃあ、本番前最後に…お前らと一緒に頑張ってくれた2人から一言貰おうか。」

生徒の後ろで壁に寄りかかっていた2人が、ゆっくりと前に出てきた。

「じゃあ、中野から」

「……えーと、3年生にとっては高校最後の大会になります。全国大会に出場出来るよう頑張りましょう！ 」

「じゃあ、恋」

「………俺が言える事は、今まで頑張ってきた自分を信じて失敗を恐れないでください。

失敗しても、堂々と。楽しさを忘れないで大会に挑んでください。

以上。」

「それじゃあ、開会式が始まるから会場に移動！」