歌で想いを…
大会開始…大会後
2人は会場についてすぐ、中尾の元に向かった。
「何してたんだ?
随分、遅かったけど」
「……久しぶりに兄貴と世間話をしてました。」
「……っ!
だ、大丈夫だったか?」
「……案外、普通に話せましたよ。」
「……そうか。」
「それに、俺よりも竜ですよ。兄貴の言葉にキレて息をあげるほど文句言ってましたから」
「そうなのか?」
「…すみません。」
「まぁ、大丈夫じゃないですか?。大会が後に審査委員長控え室に来て欲しいとは言われましたけど」
「…それは、大丈夫…なのか?
まぁ、大会終了後…お前らは現地解散にするからその辺は問題ないだろうが…」
「あ、1つ頼みがあるんですけど…」
「なんだ?」
「……耳、貸してもらっていいですか?」
そう言うと、恋は中尾の耳元でコソコソと話し始めた
「……わかった。」
「…よろしくお願いします。」
それからしばらくして、開会式が始まった。