歌で想いを…
「……聞かないんじゃなかったか?」
「あんまりに話が長かったから、結論だけ言ったまでですよ。」
「さて、ここで皆さんに改めて問います。
俺に今大会の歌のソロを任せるかどうかを。
こんな俺にまだ期待をするという人は、俺が目を閉じている間に静かに立ち上がってください」
「………………恋。」
「大会のソロを任されるんです。憧れや、有名な人という肩書きだけでなく、本当の俺を知った上で皆さんの意見が知りたいんです。」
「……わかった。
皆、恋の言う通りに大会のソロを任せるかどうかを決めてくれ。」
中尾がそういうと、恋は静かに目を閉じた。
「「……………………」」
そして、恋が目をあけるとそこに広がっていた光景は
部員、全員が立ち上がっていた。