保健室の先生と私。
「良かった。遅かったから来ないと思ったよ」
差出人の正体は由花だった。
「由花?どうしてここに……」
「昨日のこと説明して欲しかったから」
「だったら、メモに由花って書けば良かったのに……」
そしたらもっと心の準備が出来たはずだ。
「差出人が知ったら来ないと思ったから、あえて書かなかったの」
「どういうこと?」
「もし、私だって知ったら話すの気まずいでしょ?」
「それは……」
そうかもしれない。
由花だと分かったら来ないことを選択した。