保健室の先生と私。



「ちょっと来い……!」

「なっ……何してるんですか!?」


先生の傍に近づくと強く抱きしめられる私の体。


頬に手を当てると、冷たく冷え切った肌。


「先生濡れてるし……傘は?」

「傘ないよ。そのまま濡れて走ってきた。」


「風邪でも引いたら、どうするんですか!」

「っんなことより……お前に早く会いたいから」

「山田先生……」


こんなにびしょびしょになってまで、私に急いで会いに来てくれたの……?


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