保健室の先生と私。
「貸して~」
「あ……はい!どぞっ」
しばらくやってないけど入るかな?
狙いを定めて、シュートをするとスッと入った。
「凄いです!上手なんですね!」
「いやいや、そんなことはないよ」
「僕なんてサッカー以外なんの取り柄も無くって……ダメですね」
「何で、そう思うの?」
「え……運動苦手な男子なんて、ただの惨めじゃないっすか?」
「ううん、そんなことない。サッカーが一つ得意ならそれでいいじゃん!」
「そんなこと言ってくれるの白雪先輩だけです……」
今にも泣きそうな顔をする春島くん。
私だけ……って、彼女はそう言ってくれないの?