保健室の先生と私。




「ふぁ~……眠い」



朝早くの登校だからか、あくびが止まらなかった。


制服着て登校するなんて、何年ぶりだろ?



『ねぇ~あの子じゃない?』

『あ~昨日一緒に居た奴でしょ?』

『そうそう!!超ムカつくんだけど』


学校に向かっている途中、同じ学校の制服を着た女子達が私を睨みつけながら話していた。


女子なんて、こんなもんよね。


望み通りいかないと絶対誰かを敵にする。


昔から私の周りの女子は、そんな感じだった。


どうせ。昨日、山田先生と私が居たのが許せないんでしょ?



「女って本当……面倒くさい」



だから私は友達なんて欲しくもないし、作りたくもない。


独りで居た方が楽。


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