保健室の先生と私。
恋だと気づいちゃったんだ
「そういえば、私の靴箱ってどこだろ?」
沢山ある下駄箱を捜索中。
いやー、名前ないな。
入学式なんて行ってないから、クラスすら知らない。
別に入れなくてもいっか。
「ちゃんと入れないと。誰かに盗まれても知らねーぞ?」
この声って!!
ハッとした私は後ろを振り向く。
「……山田先生。おはようございます。でも靴箱が分からないので……」
「特別に先生の靴箱貸してやるから、そこに入れな?」
「ありがとうございます」
「ここなら使ってないし梨々華専用なっ!」
今、何気に私のこと呼び捨てにした!?
ヤバイ……。
なんでか分かんないけど、心臓がいつもより早く動いてる。
「なにぼーっとしてんの?」
優しい笑顔にほらまた、私は動揺している。
「今日の保健室は人が居るけど大丈夫か?」
「は、はい!」
「んじゃ、おいでー」
なんで……?
普通にただ話してるだけ、なのに。