保健室の先生と私。
「ごめん…言いすぎたよ。俺も。」
そっと頭を撫でてくれると、優しく抱きしめてくれた。
ん…先生の香りがする。
落ち着く大好きな香り。
「先生って何者?」
「別に保健室の先生だけど。」
そうじゃない。
そうじゃなくて、どうして心を動かせるのかなって。
悲しくなったら、暖かく包んでくれたり。
時には、厳しく今みたいに叱ったり。
本当に不思議な先生だ。
「梨々華に恋に落ちた男だよ。」
「フフ、なにそれ!」
「馬鹿にしてんの?」
「してなーい。」
「どうだか(笑)」
あー…このまま私と先生の時間が永遠に続けばいいのに。
でも未来は残酷なことに長く続くことは無かったらしい。