保健室の先生と私。

残酷な運命の始まり




先生のことを知ってから、頭はフリーズ。



校長の話なんか、聞いてる余裕すら無かった。



早くここから逃げ出したくて。



それしか、今は考えられないから。



「梨々華ちゃん…?大丈夫…?顔色が悪いよ…」



「あー…うん!平気、平気!」



友達に嘘つく自分とか。



本当、最低だよね。



「3年生の皆さんは今年で最後。悔いのないよう過ごしてくださいね。」



悔いなんて…もうしてるわ。



本当、どうしたらいいのか……分かんないや。



「では、3年生から移動開始。」



やっと始業式が終わって、移動を開始してる頃。



列を無視し、私だけ先に体育館から早足で移動した。
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