保健室の先生と私。



帰る時間まで、ただただぼーっとしてる。



ハァ。



今頃、先生は何処の学校で何をしているんだろう。



これだけは変わらない。



いつでも先生のことを考えちゃうことは。



「梨々華ちゃんっていつから保健室登校してるの?」



仕事をしながらも山崎先生は、話しかけてきた。



「去年からです。」



そう。



初めて先生と巡り会えた大切な日。



ちょうど、この季節。



「ちょっとは気を使ってよねー。話が終わっちゃうじゃん。」



別に私は続かなくても、いいんですけどねぇ。



山崎先生って、お喋り好きなのか。
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