保健室の先生と私。



さっきからずっと、同じ言葉を繰り返してばっかりいる先生。



「ねぇー!何かされたの!?」

「されてませんってば」

「え、じゃあ、何でっ!変態なこと分かるのさ!?」

「さぁ?何となく」



でも私の心は密かに喜んでいた。


こんなにも先生が、必死に嫉妬してくれるなんて思うと。



「あー…嫌だな」

「何がですか」



今度は頬をぷくーっとさせながら呟いた。


不満、そうな顔だこと。



「いやー…梨々華のこと監視出来ないから」

「別に監視されなくたっていいですよー」



ただの変態だし。


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