保健室の先生と私。
「どうしたの?そんなに慌てて」
「そんなゆったりしてる場合じゃないって!」
「えー?」
「早く!逃げてっ!」
そう言われても、ただただポカーンとしちゃう。
「どうしたんだよ。逃げてとか言っちゃってさぁ」
山崎先生も同じ表情。
「これ、見て!」
手に持っている1枚の新聞。
開いてみると…
「は?」
「なんだ、それ」
でっかい見出しで、書かれている恋愛記事。
それも私と山田先生のこと……。