保健室の先生と私。



「付き合ってるのか?」



答えに困っていると、先生が助けてくれた。



「いや。これは何かの間違いかと。私たちは教師と生徒の関係です」

「そうか…」

「ですが、もしも付き合うとすれば他校なのでいいかと思いますけどね」

「そういう訳にはいかんよ。学校のイメージにヒビが入るからな」



話は何とか誤魔化せたようで安心。



「あー…怖かった!」

「ビビリすぎ(笑)」



廊下に出て、一瞬で緊張が解けた。



「それより。何でこんな記事載せられてんだよ」

「さぁ…」

「ま、いいけどさ。梨々華といずれは堂々と付き合うし♪」

「先生…」

「ん?」

「顔、ニヤケてる…」

「今の全部台無しー…」


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