保健室の先生と私。



「なんだ……俺、心配し過ぎじゃんね……ハァ……」

「えっ!!ちょっ、先生っ!?」



突然、地面にしゃがみ込む山田先生。


慌てて私もしゃがみ込んだ。



「いや、梨々華のことだから断ると思ったんだけど…」

「はい…」

「近くに居るやまとんの方が、やっぱ有利なのかなって…ちょっと不安だった…」

「先生……」



不安がる先生が、愛おしくて仕方なくて……。


優しく頭を撫でた。



「近くに居たいのに……」

「私もそう思いますよ…でもいつでも好きの気持ちは、先生の心に居ますから」



だから、不安にならないで。


いつでもどこでも私を感じていて?


私も胸に手を当てて、感じてるから。


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