保健室の先生と私。




えっ!?なに、誰ーーっ!?


慌てて、私はバッと顔を上げた。
すると──


腕を組みながら、こちらをじっと見つめる男子と目が合う。


ガラス玉のような丸く大きな瞳。

羨ましいほどに真っ白な肌。

ふんわりと柔らかそうな髪の毛は、ハチミツ色。


その男子は、いかにも女子から好まれそうな甘い顔立ちをしていた。


欠点を探すなら──
身長くらい?


小柄なせいか幼く見える。


って…………いやいやっ。


そんなことはど~うでもよくて!


この人は教師……なのか?


でも教師にしてみれば、少し若すぎる気が。


……生徒かな?



「……はい」

「んじゃ、着いてきて」



私は不思議に思いながらも、その人に着いていった。




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