私と無口なやつ




歩くこと数十分...
何時になったら着くんだ...?


「ねえ、あとどれくらいで天葉のおうち着く?」


「もう着く」


やったあ!
思わずガッツポーズをしようと
拳を振り上げると


ゴンッ
あ、あれ...?


天葉から怒りのオーラが出ているような?


「おい、お前」


「今、俺にアッパー食らわせたよな?」



ヒイッ!


「申し訳ございません!!」


勢いよくその場で土下座する私


真顔でこちらを見る天葉


なんともシュールな光景だ


10秒間頭を地面にベッタリ付けてから私はゆっくり顔を上げた


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