私と彼の関係

その後、私は血のにじむような勉強を彼とやった。

私は、小学2年生の勉強からやり始めなんと高校卒業までの勉強をマスターしてしまったのだ!

たったの4か月で!

それはもう、鬼のように恐ろしい彼のおかげである。

ものすごく馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿と言われ続けたけれど、彼は実に分かりやすく私にも理解出来る言葉で勉強を教えてくれた。

私は、漢字を読めるようになれば、古文漢文も読めるようになった。英語に至っては、英検2級をとることが出来たのだ。これには、さすがの睡蓮くんにも驚かれた。"コイツに英検2級を与えた奴はどこの大馬鹿だ!?"と…。

算数も数学と呼べるレベルになったし、理科も社会も覚えた!!(社会に関して言えば、ほぼ丸暗記である。教科書の内容を全て覚えさせられてしまった…)

彼は、こう言っていた。"お前に考えながら問題を解く資格はねえ!お前が考え始めたら、世界中の人がお前に対して殺意を抱く。『12×5は6と0になるから、その2つの数字を足して答えは6になります!』と自信満々で言いはった女だ。お前が考えたいと思うなら、まず大学に行け。そこで、普通の人間と友達になれ。話はそれからだ"


なので私は大学に行こうと思う。


それも、睡蓮くんの行こうとしているところを第一志望にだ。


そこで、彼と友達になろう。





< 10 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop