私と彼の関係

いっ…言っちゃった…。







「は…?………………はあああああああ!?」






ほら、やっぱり







「好きな男の子が"女の子は馬鹿なくらいがちょうどいい"って話しているのを聞いて、馬鹿正直に勉強をしなくなるだと!?お前…バッカじゃねぇの!?ちなみに、こんな事を言ったお前の好きな男の子ってどんな奴だよ?」





「えっ…親戚のお兄さん…当時は20歳だったと思う…」





「お前、20歳の男の事が小学生の時に好きだったのか!?どんだけませてんだよ!?で、ついでに聞いてやるがいつから好きだったんだ…?」



「幼稚園の時から、ずっと好きだった…。小学校2年生の時にあの話を聞いて、勉強しなくなって、中学3年生の夏にその親戚のお兄さんが結婚するって聞いて失恋して、それから、高校に行こうと決めました…」





「は!?ツッコミどころがありすぎて困るんだけど…お前、まさかと思うが、中学を卒業したらその親戚のお兄さんとやらと結婚するつもりでしたなんて言わないよな?」



えっ、どうして私の考えていた事が分かるの!?



「図星ですなんて顔してんじゃねーよ!!つーか、その親戚のお兄さんにお前の気持ちが伝わっているとは到底思えない!!お前、告白したのか!?」

したもん!!

「小学校に入る手前に好きですって言いました!!そうしたら、僕も水蘭ちゃんの事が大好きだよって言ってくれました!!」

だから、中学を卒業したら結婚してくれるんだと思ってて…なのに…


「お前、当たり前だろ!!何シュンとした顔してんだよ!?つーかそもそも小学校に入る前にした告白?とやらも相手には本当の意味が伝わっていないね!その親戚のお兄さんは、お前の事をただの可愛い親戚の女の子としかとらえてない!!わかったか!?」





ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ




「もののついでに言わせてもらうが、告白して?付き合ってもいないのにそのまま結婚とかありえないから!!お前、親戚のお兄さんと付き合っていたのか!?ああ!?」




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