私と彼の関係
「えっ…えーっと、多分、お付き合いはしてないです…」
「多分じゃねぇ!!間違いなくお前は親戚のお兄さんと付き合ってない!!」
うっ…うううううう…
「これ以上お前の馬鹿話に付き合っていると、お前の家族をボコってやりたくなるから、話を戻す。要するにお前は、小学2年生の時から中学3年の夏まで勉強してこなかったんだな。で、お前は運良くこの高校に入学出来たと…。だから、こんなに馬鹿でどうしようもないんだな。よし、分かった。僕がお前を鍛えてやるよ。お前を普通の高校生の学力まで引き上げてやるから覚悟しとけよ?」
え…嫌な予感しかしないです…。
「いいか、よく聞け。僕はお前に長々と勉強を教えてやるほど甘くはない。お前のペースに付き合ってやると、1年以上かかる。次のテストまであと4か月以上あるから、僕はお前に徹底的に勉強を詰め込む。放課後、ましてや夏休みなんてお前にはないと思え」
えっ…夏休みがない?どういう事ですか?
「今日からお前は勉強漬け。嫌と言っても逃がしてやらねえ。まともな人間になりたければ僕と勉強しろ。いいな?橘水蘭」
こうして、私と彼の奇妙でイビツな関係が始まってしまった…。