メール彼氏
メール彼氏
「彼氏欲しいー。」
「だあね~。」
小さな喫茶店で、話しているのは、私、崎野美音と、篠崎蓮音だ。
私たちは、幼馴染。
私は、最近ずっと恋というものをしていない…。青春まっさかりの年頃のはずなのに…!
同じく、蓮音も最近彼と別れてただいま彼氏募集中である。
「あ、知ってる?3組のさぁ、吉田さんの彼氏って、ネットで知り合ったらしいよ。」
「嘘!?マジで??出会い系とか…そっち系?」
「知らないけど。でも、なんかヤバイ感じするよね。」
「ヤバイよ~絶対!つーか、ありえんし!!」
私は、ずっとネットで知り合った人と恋に落ちるなんて、絶対にありえないと思っていた。だって、変な奴ばっかりだし、なんかちょっと怖いし…。

あの人に会うまで私は、ずっとそう思っていた。

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