オタクの俺が超絶ズレてる子に恋をした。
ファンクラブの存在
「つか次音楽かよ死ねる」
圭がダルそうに言った。その通りである。
「それよりさ、さっきの何だったんだよ!」
なぜか俺にキレる圭。意味不明である。
「ん?なんのこと?」
「松田と一緒にいただろ!お前何ファーストネーム聞いてんだよ!」
あぁ、あのことか…と今気付く。
でも、そこまで怒ることじゃなくね……(汗)
「そ、そんな怒んなって…なんでそんなに噛みついてくるんだよ?」
その言葉を聞いたとたん、彼の顔は真っ赤になった。それも耳まで。
「…ほんっと、お前ってこういうとこ情弱なのな…」
赤くなりながらも、俺に呆れる圭。
情弱と言われても、なんのことかさっぱり分からない俺ってなんなのか。
「松田、3年男子の中でファンクラブ出来てるくらいモテてるんだぞ。そして俺は会員」
会員パスというものか、一般の紙でできた名刺みたいなものを俺に見せびらかしてくる。
本心:そこまで詳しく聞いてねーし。
「…だから他の男子たちから睨まれてたってわけ。オーケイ?」
「お、おう」
とりあえず色々分かったところで、無事学校は終わったのであった。