両手いっぱいの花束をあなたに


「どうなの?」

「う、うん……付き合ってる、よ……?」


凄まれながら催促されて、私は正直に答える。


すると、柿原さんは私を品定めするように上から下までジロジロと私を見つめた。


な、ななな何だろう??


すっごく怖いんですけど!!


半泣きになりながら、柿原さんを見つめていると、衝撃の一言を告げられる。



「悪いけど、部活を邪魔するなら、別れて」

「え……」



頭に、雷が直撃したかのような衝撃。


頭が考える事を止めてしまったみたいに、柿原さんの言葉の意味が理解出来ない。



別れて、別れて、別れて……。

頭の中で響くエコーは、あまりにも残酷だ。



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