両手いっぱいの花束をあなたに
「俺も、同じ気持ちだから。花音先輩、だから俺相手に遠慮なんかしなくていい。俺は、それ以上に花音先輩を独り占めしたいって思ってるから」
「っ!!」
あぁ、心臓が壊れる。
なんでだろう、なんでこんなに胸が苦しくて、ドキドキして、颯に会いたいって思っちゃうんだろう。
「私は、颯のモノだよ……」
「っ……花音先輩っ、すげぇ、殺し文句」
「え??」
殺し文句??
私、今なんか変な事言ったっけ??
「天然って、この事か……」
「颯??」
「何もない、花音先輩は俺が守るし。俺は、花音先輩の…モノだから」
「そ、そっか…。というか、颯、だんだん私より余裕がある感じに見えるんだけど、気のせい?」
可愛い颯も、好きだったのに、なんか寂しい。
だって、今の颯は、少し強気だし、私より余裕があるから、なんかドキドキが止まらなくて辛い。