両手いっぱいの花束をあなたに
「颯、どうするんだろう…」
ふと、自転車通学の颯が心配になった。
颯に、LIMEしてみよう。
もしかしたら、一緒に登校出来るかも、そんな期待をもって。
私は、スマホを手に持つと、ディスプレイに誰かからのLINEが来たことを通知するアイコンが出ていた。
颯:《おはよう》
《今日、俺も歩きなんだけど、一緒に学校行かない?》
「えっ!!」
颯からのお誘いに、私は誰もいない部屋で1人叫んだ。
やっぱり、以心伝心!?
私も、誘おうと思ってたんだよ!!
私は、慌てて返事を返す。
花音:《行く!》
《どこで待ち合わせよう?》
私も誘おうと思ってた、とは恥ずかしくて言えなかった。
私はウキウキしながら、リビングへと向かう。