両手いっぱいの花束をあなたに
「花音は興味無さそうね?」
「うんー……zzz」
「ちょっと花音!寝たら起きれなくなるよ!」
バシバシと肩を叩かれ、私はハッと目を開ける。
すると、呆れた顔の美緒と目が合った。
「眠いよ、美緒~」
「ほんっとうに、低血圧よね、花音は!」
うん、自分でもこの低血圧には困ってる。
あぁ、特に朝がキツイんだよね、これが。
あげく、授業中なんて午前中はずっとウトウトしてるよ。
『08:30』私たちは学校に到着した。
バスに乗ってるのはだいたい10分くらいで、自転車なら30分くらいで着く距離かもしれない。
ただ、なんせ運動が苦手だし嫌いなので、ここは文明の機器に頼って、バスに乗ってる。
08:40から朝のホームルームが始まる。
私と美緒は雑談しながら、クラスへと向かった。