両手いっぱいの花束をあなたに


颯と照れながらもつい離れられずにいると、女の子達が私の所へ、ゾロゾロとやってきた。


「おはよう、颯くん!」


「今日も、バスケの試合、見に行くからね!!」


女の子達は、まるで語尾に♡がつきそうなかん高い声で、颯に声をかけている。


ムッ、私がいるのに…。


あからさま過ぎやしませんか??


「野木さん、ちょっといいかな?」


すると、そのうちの一人が、私の前に立ってニコッと笑う。


「え、うん……」


颯のファン……の子だよね??

どうして、私に話しかけてくるんだろう??

疑問に思いながらも、私は頷く。



< 127 / 351 >

この作品をシェア

pagetop