両手いっぱいの花束をあなたに



「野木さん、ちょっと急いでもらえる?」


「あっ…うん!」


女の子達の事、忘れてた。

いけない、怒らせちゃったかな…。


顔色を窺おうとしたけど、女の子達はさっさと歩き出してしまって、確認出来なかった。


「颯、また後でね!」


「うっす、またな、花音先輩!」


そう言って手を挙げる颯に、手を振り返して、私は女の子達の後をついて行った。






< 130 / 351 >

この作品をシェア

pagetop