両手いっぱいの花束をあなたに
「ずっと一緒にいてくれるか?」
「ずっと……」
「そー、死ぬまでずっとって意味だからな」
そう言って笑う颯に、私は泣きそうになった。
あれ……好きって言われて嬉しいはずなのに、想いが溢れて、なんたか泣きたくなった。
ジワリと滲む涙に、震える声で、私は伝える。
「もちろん、ずっと一緒にいよう」
そして、やっとそう伝えられた。
颯の向けてくれる想いに、やっと同じだけの想いを返せる。
もう、見失ったりしないよ。
私、颯が好き……ううん、それ以上に、愛してる!!
「っ……花音、もう俺、我慢しなくていいか?」
「えっ……?」
颯は、なんだか苦しげに息をはき、赤い顔を私に近づける。
その瞳が、いつもと違って熱を孕んでいた。