両手いっぱいの花束をあなたに


「ぶっ、くくっ……」

「え、え??何で笑ってるの、颯!」


颯は、口元に手を当てて、肩を震わせて笑う。

なにか、ツボに入ったみたいだ。



「いや、ハハッ、俺が来て欲しいって頼もうと思ってたんだけどさ」


「あっ、やだ、私……うぅ、恥ずかしい」



やだ、私グイグイいきすぎたって事??

でも、颯も誘ってくれようとしてたんだ、嬉しいっ。


「何でだよ、俺はすげぇー嬉しい。花音がいると、力が出るような気がすんだ」


「そ、そっか!なら、私は颯のお守りって事だ!」


「お守り……ハハッそうだな!」


「うーん、颯さっきから笑ってばっかりだね」


私の発言がそこまで面白い?

笑わせてるつもりはないんだけどね。







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