両手いっぱいの花束をあなたに


「こんなナリだろ、三雲以外は俺を怖がって、まともに話も出来ねぇー!」


「あー……」


なんとなく、分かります。

というか、完全にその髪とピアスが原因だと思うよ。


「えーと、とりあえず体育館行こう?」


「おう、サンキューな!!」


そうして、ようやく廊下を歩き出す。


「お前は、なんつーんだ、名前!」


「私?私は、野木 花音だよ。今日体育館でバスケの試合があるよね、黒崎くんはもしかして選手?」


「花音か!!オー、そうだぜ!俺は何てったって、スモールフォワード、点取り屋だかんな!!」


やっぱり!!


じゃあ、相手チームの選手だったんだ…。




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