両手いっぱいの花束をあなたに


「俺の原動力、それをくれんのは、いつも花音だ」


「………颯……」


「いつも、ありがとな。傍にいてくれんのが、すげぇ嬉しいんだ」


そう言って笑う颯は、やっぱり太陽みたいに眩しい、私の好きな笑顔だった。



「颯、私はいつだって、颯の傍にいるよ」

「ありがとな。……ずっと、一緒にいてくれ」


颯が、あまりに嬉しそうに笑うから、私はその笑顔から目を離せなくなった。


颯、ひまわりはね。

あなただけを見つめるって、花言葉なんだよ。



でも、私も…ひまわりがどうして、そんな花言葉なのか、分かる気がする。


だって、あまりにも眩しくて、綺麗で、温かいから、目が離せなくなるんだよ。


颯、颯に何があったとしても、私はずっと、あなただけを見つめて、傍にいるからね。



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