両手いっぱいの花束をあなたに


………?


「黒崎くん、どうしたの??」


そっぽを向いてしまった黒崎くんの顔をのぞき込む。

すると、なぜか顔が真っ赤だった。


………えっ?

黒崎くん、顔が赤いよ??



「これでも、言いすぎたって思ってんだよ。だけど、間違いだったとも思ってねぇーからな!!」


「わっ!」


黒崎くんがまた、大きな声で叫ぶ。

それに驚きながらも、私は小さく笑ってしまった。


「んで、笑ってんだよ?」 


「ふふっ、黒崎くんは、いつも通りだなぁって」


「お前も、バカだって、言いてぇーのか?」


「『も』って……三雲くん??」


なんか、毎日小突かれてそう。

2人とも、会話がコントみたいなんだもん。




< 269 / 351 >

この作品をシェア

pagetop