両手いっぱいの花束をあなたに
………?
「黒崎くん、どうしたの??」
そっぽを向いてしまった黒崎くんの顔をのぞき込む。
すると、なぜか顔が真っ赤だった。
………えっ?
黒崎くん、顔が赤いよ??
「これでも、言いすぎたって思ってんだよ。だけど、間違いだったとも思ってねぇーからな!!」
「わっ!」
黒崎くんがまた、大きな声で叫ぶ。
それに驚きながらも、私は小さく笑ってしまった。
「んで、笑ってんだよ?」
「ふふっ、黒崎くんは、いつも通りだなぁって」
「お前も、バカだって、言いてぇーのか?」
「『も』って……三雲くん??」
なんか、毎日小突かれてそう。
2人とも、会話がコントみたいなんだもん。