両手いっぱいの花束をあなたに


「俺、こんな、なりだろ??人に怯えられたり、トバッチリを受けんのは、しょっちゅうだけどよ……感謝されて、こんな風に貢ぎモンもらうのは、初めてだ!!」


感激している黒崎くん。


贈り物を、貢ぎモンと言った所は……修正しないでおこう。


今は、そんな事よりも伝えたい事がある。



「ありがとう、黒崎くん。あなたは、大切な友達だよ」


「ぐふっ……」


私の言葉を聞いた瞬間、黒崎くんは胸を抑えてしゃがみこむ。

えっ、黒崎くんどうしたの??


不思議に思って、私も黒崎くんの前にしゃがみこんだ。



「黒崎くん??」


「どーせ、俺は友達枠か!!クソォ、今回は本気の本気で、運命感じたってのに!!アァ、胸が痛ぇっ!!」
  


頭を抱える黒崎くんに、私は首を傾げる。

すると、黒崎くんは恨めしそうに私を見上げた。


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