両手いっぱいの花束をあなたに



夏も近づく7月。

8月のインターハイまで、1ヶ月を切った。

そして、私たちは……。


「夏休みかぁ~」


そう、私たちは夏休みを迎えた。

雲一つない晴天。


私はというと、何故か黒崎くんからのLIMEで、私の高校の体育館へと来ていた。


黒崎 雷牙:《今日、13時に体育館へ来い!!》


「………なんで、果たし状風??」


まるで、喧嘩を売られてるような気持ちになるのは、黒崎くんがヤンキー風だからだろう。


本当は、ワンちゃんが好きで、優しい人なんたけど。

あれ、でもなんでうちの体育館なんだろ……。


不思議に思いながらも、制服を着て、私は今、体育館の目の前にいる。


すると……。


「おぉっ、着たかーっ!!遅ぇんだよ!!」

「っ、黒崎くん!」


すると、体育館から黒崎くんが出てきた。

だけど、なんだか様子がオカシイ。

というか………。







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