両手いっぱいの花束をあなたに
【花音side】
「はぁ……っ」
体育館から逃げ出した私は、廊下で息を整える。
運動、得意じゃないのに……っ。
慣れない事したからかな、心臓がドキドキして、呼吸が乱れて、苦しい。
「…………っ!!」
膝に手をついて、呼吸を整える私。
俯いているせいで、いつの間にか溜まっていた涙が、ポロリと落ちた。
「ふっ……うぅっ……」
一度溢れると、まるで塞き止められていたのが嘘みたいにポロポロと涙が流れ出す。
颯が好きだよ。
だから、颯が苦しい時、本当は傍にいて手を握ってあげたかったし、「大丈夫だよ」って励ましてあげたかった。
「ずっと傍にいるよって……抱き締めてあげたかったっ」
それが、彼女として、颯にしてあげられる事だって、思ってたんだよ……っ。
「はぁ……っ」
体育館から逃げ出した私は、廊下で息を整える。
運動、得意じゃないのに……っ。
慣れない事したからかな、心臓がドキドキして、呼吸が乱れて、苦しい。
「…………っ!!」
膝に手をついて、呼吸を整える私。
俯いているせいで、いつの間にか溜まっていた涙が、ポロリと落ちた。
「ふっ……うぅっ……」
一度溢れると、まるで塞き止められていたのが嘘みたいにポロポロと涙が流れ出す。
颯が好きだよ。
だから、颯が苦しい時、本当は傍にいて手を握ってあげたかったし、「大丈夫だよ」って励ましてあげたかった。
「ずっと傍にいるよって……抱き締めてあげたかったっ」
それが、彼女として、颯にしてあげられる事だって、思ってたんだよ……っ。