両手いっぱいの花束をあなたに
「いずれは家族に対する「好き」に変わるんだろうけど、それよりも最初に、″この人だ!!″って思えるようなさ、胸のトキメキとか、会えなくて切なくなる気持ちとか、そーいうのが、恋愛じゃないの?」
「胸のトキメキ、切なさ……」
颯にプロポーズされた時、目があった時にトキメキを感じたし、バイバイする時は、やっぱり切なくなった。
あの気持ちは、恋??
「それなら、颯といる時に感じてるよ」
「まぁ……」
すると、美緒と私の話を聞いていたつっくんが、箸を置いて、口を開く。
「もっとその、颯くんと一緒に過ごす時間を持てば良いんじゃないか?」
「そうね、こればっかりは、もっと颯くんと一緒にいて、自分の気持ちに向き合うのが1番ね!」
一緒に過ごす、自分の気持ちに向き合う。
そうしたら、もっと颯の事を知れるし、私も、自分の気持ちに気づけるかもしれない。