両手いっぱいの花束をあなたに


「颯ーっ、頑張れーっ!!」


そして、大きく声援を送った。

「颯、入れろーっ!!」


仲間も、颯を見守りながら、声援を送る。


「フッ!!」


すると、ゴール近くまで来た颯が、勢いよく地面を蹴った。

颯は、まるでゴールに吸い込まれるように、宙に浮く。

わぁっ……空を、飛んでるっ…。

私は、目を一瞬にして奪われた。


「っし!!」

ーダンッ!!


颯は、3m以上あるゴールの真上から、ボールを叩き込むようにシュートした。


着地した瞬間、「ワァーッ!!」っと、歓声が沸き起こる。

でも、颯はそれを気にもせず、キョロキョロとしだした。








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