両手いっぱいの花束をあなたに


「美緒!」

「全く、あんなに緊張してたのに、仲良さそうで安心したわ」


そう言って、やれやれと美緒がこちらに歩いてきた。

美緒の一言に、私と颯は顔を見合わせる。


「「っ!!」」


そして、同時に顔を赤らめた。


というか、ずっと颯に抱き上げられてるし、これって、よく考えれば、相当恥ずかしい格好かも!


「お、美緒様じゃん!」

「あの、ハイスペックな双子、姉か」


篠田くんと滝川くんが、美緒を見て変な呼び方をした。


美緒とつっくんは、美男美女だしね。


噂になっててもおかしくない。



< 92 / 351 >

この作品をシェア

pagetop