両手いっぱいの花束をあなたに



「でもまぁ、野木さんって、ふわふわしてて、可愛いからな」

「残念、花音には、将来を誓い合った彼がいるもんね?」


滝川くんの言葉に、美緒はニヤニヤしながら答える。


美緒……。

もう、他人事だと思って、絶対楽しんでるよ。


「あーあ、俺も野木みてぇに可愛くて、守ってあげたくなる彼女欲しいぜ!」

「篠田先輩、俺も欲しいですよーっ!」


篠田くんの言葉に、部活の後輩達も頷いた。


守ってあげたくなる…かは、分からないけど、私は颯くんに嫌われないように、可愛くなる努力、しなきゃな…。





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