ばくだん凛ちゃん
赤ちゃん広場には午前中に行く事が多かった。
午後からはお兄さんの病院の手伝いに。
午前中に遊ばせると昼からの寝付きが良かったので大体そんなスケジュール。
寝てくれていると事務作業がしやすかった。
けれど6月に入ると、体調が悪い事が多くて、また雨も多くて中々出掛けられなかった。
そんな中、今日は久々に晴れて、気持ち良い天気なので凛を抱いて赤ちゃん広場に向かう。
今日は見慣れない人がいた。
一人、この場で浮いている感じの方。
月一で保健師さんが市から派遣される。
今日の保健師さんは入るなり私を見つめていた。
「あ…」
その人は私を見て、短く声を上げる。
…知り合い?
いや、私に知り合いなんてほとんどいないけれど。
「…確か紺野総合の高石先生の奥様?」
…はい?
どうしてそれを?
周りの視線が一瞬で集まるのを感じた。
…まずい。
「先日の4ヶ月検診で育児相談をさせて頂きました」
こんな所に刺客がいた!!
「…その節はお世話になりました」
それを言うのが精一杯。
私の頭の中では、怒った顔をしている透が浮かんでいる。
…どうしよう。
午後からはお兄さんの病院の手伝いに。
午前中に遊ばせると昼からの寝付きが良かったので大体そんなスケジュール。
寝てくれていると事務作業がしやすかった。
けれど6月に入ると、体調が悪い事が多くて、また雨も多くて中々出掛けられなかった。
そんな中、今日は久々に晴れて、気持ち良い天気なので凛を抱いて赤ちゃん広場に向かう。
今日は見慣れない人がいた。
一人、この場で浮いている感じの方。
月一で保健師さんが市から派遣される。
今日の保健師さんは入るなり私を見つめていた。
「あ…」
その人は私を見て、短く声を上げる。
…知り合い?
いや、私に知り合いなんてほとんどいないけれど。
「…確か紺野総合の高石先生の奥様?」
…はい?
どうしてそれを?
周りの視線が一瞬で集まるのを感じた。
…まずい。
「先日の4ヶ月検診で育児相談をさせて頂きました」
こんな所に刺客がいた!!
「…その節はお世話になりました」
それを言うのが精一杯。
私の頭の中では、怒った顔をしている透が浮かんでいる。
…どうしよう。