(仮)欲望
アリの巣。
『また見てんのか?』『また見てんのか?』
少し呆れたようにばあちゃんがオレに言った。
『うん』
『飽きんのか?』
『うん…。』
家の中からうつ伏せになり、顔だけ外に出してアリの巣を見てた。
13才 夏休み。 家から車で30分ぐらいのとこにあるじいちゃんの家に弟二人と遊びに…って言うより強引に預けられてた。
3ヶ月前にオカンが家出をして 生活が変わった オトンはお酒を浴びるようにのむようになり 仕事に行かなくなり 不安やイラつきをところ構わずぶつけるようになってた。
オレと弟達はそんなオトンに怯えるように過ごしてた たった3ヶ月で三人の表情は変わった 三才と七才の弟はオカンが出て行ったその日からオカンの話はしなくなった…って言うより言えなくなってた。
オトンが怖くて…。
現実を受け入れなくて…。
周りを心配させないように…。
人の顔色を敏感に感じとるようになった…。
子供が子供らしく演じるようになってた 心配させたくなくて… 心配されないように。
異質な子供になってしまった。
少し呆れたようにばあちゃんがオレに言った。
『うん』
『飽きんのか?』
『うん…。』
家の中からうつ伏せになり、顔だけ外に出してアリの巣を見てた。
13才 夏休み。 家から車で30分ぐらいのとこにあるじいちゃんの家に弟二人と遊びに…って言うより強引に預けられてた。
3ヶ月前にオカンが家出をして 生活が変わった オトンはお酒を浴びるようにのむようになり 仕事に行かなくなり 不安やイラつきをところ構わずぶつけるようになってた。
オレと弟達はそんなオトンに怯えるように過ごしてた たった3ヶ月で三人の表情は変わった 三才と七才の弟はオカンが出て行ったその日からオカンの話はしなくなった…って言うより言えなくなってた。
オトンが怖くて…。
現実を受け入れなくて…。
周りを心配させないように…。
人の顔色を敏感に感じとるようになった…。
子供が子供らしく演じるようになってた 心配させたくなくて… 心配されないように。
異質な子供になってしまった。